操体法について
2025年10月07日 00:44
操体法は、創始者である橋本敬三先生(1897〜1993)が、医師として多数の患者さんと接する中で、その悩みや苦痛を解消するために、生み出された健康法です。西洋医学と共に東洋医学の研究が成果を上げています。
操体法の考え方の基本は、「人間の体は、本来はバランスがとれているものであるから、体をその状態にもどすことにある」ということです。この考え方を元に、自分で自分の体を動かしてみて、まず自分の体の状態をつかみ、次にバランスが崩れてヒズミのある体を正しい状態にもどすことを行ないます。そのとき、動きの中で「不快を感じる」ことは、アンバランスな体になっているサインであり、「心地よさ」を感じることが、バランスのとれた体からのサインであると考えます。操体法では、病気を治すとは考えておらず、体が元の正しい形にもどると、結果として病気やさまざまな問題も解決する、と考えています。操体法の大きな特色は、「自力」で行なうということです。自分の体の状態、「快」や「不快」は本人にしかわかりません。頭で考えるのではなく、自分の「体」からのサインをとらえ、判断することは、本人にしかできません。